サワディーカップ。タイ在住16年の「たきんにょ」です。
みなさん「エアレース」ってご存知でしょうか?
世界各地で開かれるこのイベントが、タイにも過去2回やって来た事があります。そのタイでのエアレースを見に行って来た話をしみようかと思います。
「エアレース」とは
「空のF1」とも呼ばれ、世界でも最高速のモーターレースの一つとして知られ、約100年の歴史があるそうです。
2003年よりは、栄養ドリンクで有名なレッドブル社がスポンサーとして「レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ」が開催されています。毎年8ヶ国をツアーで周り、年間ランキングを競い合います。
レースのルール概要
レースのコースは、高さ25mのパイロンで指示された、1周約6kmのコースを、時速370km以上で2周飛んで、早さを競います。パイロンより上の高さを飛んだり、パイロンに接触したりするとペナルティになります。
また、飛行機のエンジンとプロペラは、完全に同一仕様で、抽選による支給品です。そして一切の改造が不可と規定されています。要は、勝負はパイロットの腕のみの競技となります。
2017年には日本人選手が年間総合優勝
特に2017年の結果が注目です。と言うのも、日本人の選手が総合優勝を果たしました!
ご覧の通り、日本人の「室屋義秀選手」が、全8戦中4大会を制し、結果、アジア人初の年間総合優勝を果たしたのです。室屋選手の公式ホームページはこちらです。
日本人がエアレースで世界一位とは、凄いですね。なんか嬉しいですね。
2019年が最後? 2020年以降の開催は未定
さて、長年続いてきたエアレースですが、2019年5月にレッドブルが「主催する他の世界選手権と比較して、業界外から十分な興味を引くことができなかった」との理由により、2019年9月の日本・幕張海浜公園でのレースを最後に終了する事が発表されました。ですので、2019年は通常の8戦ではなく、4戦のみの短期決戦でした。
ここでも日本人の室屋選手が全4戦中3大会を制し、総合優勝です。凄いです。でも、もう大会が無くなってしまうなんて、本当に寂しい限りです。
しかし最近の情報では、香港の銀行家を中心に、新たなスポンサーを募って復活させるとの動きがあるようです。2020年第3四半期のレース再開へ向けて準備中との事だそうですが、再会決定の発表が待ち遠しいですね。
タイで開催されたエアレース
さて本題ですが、このエアレースがタイでも開催された事があり、それを見に行って来たお話です。
タイでは過去2回、2016年と2017年にエアレースが開催されました。
これはレッドブル主催の世界大会ではなく、そのプレイベントとして、タイ観光庁が誘致したものです。タイがスポーツ観光ハブを目指す為のイベント戦略の一つだったようです。ビアチャーンで有名なタイビバレッジ社が主なスポンサーで、CANONなどもスポンサー参加していました。
開催場所はバンコクから東南に170kmのラヨーン県にあるウタパオ空港です。
有名選手が参加との事でしたが、残念ながら室屋選手の名前はありませんでした。残念。。。
会場の雰囲気はこんな感じです。
あまり知られてなかったのか、場所が遠すぎたのか、客が少な目で、なんとなくやや寂しい感じが。。。
それはさておき、飛行機のレースを肉眼で見るのなんて初めてです。音とスピードと、やはり迫力があります。
臨場感をお伝えしたいので、動画も付けておきます。
※再生時には大き目な音が出るかもしれないので、ご注意下さい。
と言う訳で、機会あれば是非タイで見ていただきたいところではありますが、残念ながらタイでの今後の開催予定は発表されておりません。何より、本大会自体の開催発表も未だですし。。。
今後また本大会が開催されて盛り上がり、そしてタイでもタイ観光庁が頑張って誘致して来るのをゆっくりと待つ事にしましょう。
本日も読んでいただき、ありがとうございました。コープクンカップ。