サワディーカップ。タイ在住16年の「たきんにょ」です。
今日は、旅行者からタイ在住者になった時のお話をしたいと思います。
タイで就職するチャンス到来
1997年に初めてタイに足を踏み入れて以来、毎年、ゴールデンウィークや夏休み、冬休みなどを利用してタイに旅行を繰り返していましたが、行くたびにタイが好きになり、長期で住んでみたくなりました。
そして、2003年にそのチャンスが巡って来ました。
タイには仕事の出張でも何度か行った事があったのですが、その何度目かの出張の時、訪問先のお客様の現地社長の日本人の方に、
「私も、タイで働いてみたいです。」
と口から自然に言葉が出たのです。そしてその答えが、
「あ、そうなの? じゃぁ、来月から早速、現地採用で来て。」
と言われたのでした。もうビックリ!! さすがに来月すぐにとは行かないし、日本の会社を辞めて現地採用で働くのにも不安があるし、その場での答えは待ってもらい、日本に帰国しました。その後、やはり悩みまくりました。。。
日本で働いていた会社を退職し、タイへ行く決断
その頃、タイと言う国に対して、私は以下のように考えていました。
・タイに旅行に行くたびに街中の景色が変わるほど、経済発展が著しく進んでいる。
・日系企業がタイにどんどんと進出していた時期であり、日本人の生活に不便が少なくなって来ている。
・そして何より、タイの人達の優しさと言うか、人情と言うか、昭和の下町のような雰囲気が好き。
そして、タイに行く決断を最後に後押ししてくれたのが、父の言葉でした。
・タイで働くの? 6時間で行ける距離でしょ? 近いじゃん。
いつでも会いに行けるし。
(父は商社で中南米での駐在が長かったので、アジアなんてすぐご近所と
考えていたみたいで。。。)
・やらずに後悔するより、やってみて後悔した方が良い。
ダメだったらいつでも日本に帰って来い。
本当にその言葉が心にしみて、「良し、やってみよう!」と決意した訳です。そしてついに、2003年末に日本の会社を退職し、2004年正月にタイへ移動、1月4日からタイの会社で働き始めたのでした。
いざタイで働き始めてみると。。。
最初の頃は、正直、めげそうにもなりました。ちょっとタイ語ができると言っても、所詮は旅行者レベル。ビジネスに使う言葉とは違うので、本当に苦労しました。そしてメールやりとりは基本英語。あまり英語が得意ではなかった私には、これまたビジネスで使う英語に苦労しました。そして日本人の数が限られた環境の中、いきなり多くの事をやらなくてはならず、特にタイスタッフのマネージメント面には苦労しました。だって、優秀なタイ人ばかりで、管理どころか、いつも色々と教えてもらって勉強させてもらっていたので。
でも、日本で働いていたより、タイの方が「やりがい」があります。日本では平社員が、いきなり課長以上の権限と経験ができたのです。入社時に私の部下はタイスタッフ2名でしたが、その後の日系企業の進出およびビジネス拡大、タイ経済の発展もあり、スタッフも増強して行き、4年後には日本人の部下3名、タイスタッフ15名との所帯になりました。日本ではなかなか経験できないであろう貴重な経験をさせてもらいました。
「やらずに後悔するより、やってみて後悔」との言葉は、今もいつも心の中にあります。タイへの就職、タイ在住、思い切って決断して良かったです。やらずにいたら後悔していた事、間違いなしです。誰でも人生には「転機」が訪れるものです。考え抜いて、悩んで、その上でやはりやってみたいとの気持ちがあるなら、「やらずに後悔するより、やってみて後悔」の気持ちでチャレンジしてみて欲しいです。何か迷った時には、参考にしてみてもらえると嬉しいです。
本日も読んでいただき、ありがとうございました。コープクンカップ。