サワディーカップ。タイ在住16年の「たきんにょ」です。
長年タイにいると、友人や会社スタッフの結婚式にお呼ばれした事が何度かあります。そのほとんどは、日本のようにホテルでの結婚披露宴のスタイルでしたが、一度だけタイの伝統的なスタイルの結婚式に参加させてもらった事があります。今も会社で一緒に働いているスタッフの結婚式だったのですが、その時の話をしてみようと思います。
タイの伝統的な結婚式のスタイル
まず場所ですが、新婦さんの実家で開催されます。新郎が新婦を迎えに行き、色々な障害を乗り越えて一緒になると言った、ちょっとしたストーリー性があったりします。
①主なイベント内容
・僧侶を招いて、お経を唱えてもらうと共に喜捨を行なう。
・新郎家から新婦家への結納・贈呈。
・新郎が、新婦宅へ行列を作って歩き、花嫁をもらいに行く。
・新郎は途中、紐などで通せんぼをされるが、皆にお金を渡しながら通してもらい、新婦の部屋へ向かう。
・出席者から新郎新婦へのお祝い。
・新郎新婦から出席者へのお礼・お返し。
・新郎新婦にプアンマーライ(花の首飾り)をかける。頭にモンコン(白い紐の冠)をのせる。額に香粉をつける。
・新郎新婦の手にお水を注ぐ。
・新郎新婦の腕に紐を結ぶ。
など色々とあるのですが、どれを行なうかは家によって異なるそうです。また、どれをやる・やらないを占いで決める家もあるとか。。。
②私が残念ながら見られなかったイベント
さて、私が参加させてもらった時は、場所はバンコクから北に約2時間のアユタヤでした。上記のイベントは実は朝の7時半からスタートしていたようなのですが、最初から参加するには5時半に家を出なければなりません。しかし、会社の他のスタッフは朝からは行かずに、昼前くらいに行くと言っていたので、私もそうする事にしました。
後から考えると、それが失敗。。。滅多に見られないであろうイベントを見逃してしまう事に。。。もったいなかった。。。
以下、見られなかったイベント。
・僧侶を招いてお経を唱えてもらうと共に喜捨を行なう。
・新郎家から新婦家への結納・贈呈。
・新郎が、新婦宅へ行列を作って歩き、花嫁をもらいに行く。
・新郎は途中、紐などで通せんぼをされるが、皆にお金を渡しながら通してもらい、新婦の部屋へ向かう。
んー。。。やっぱり実際に見てみたかった。残念。
③私が参加したイベント
会場に到着したのは11時頃です。実家でやるとの事で、手作り感満載の温かい雰囲気で良い感じです。
まず最初のイベントは、新郎新婦の手に水を注ぐところから。
『ロットナームサン』と言う儀式だそうで、新郎新婦の両手に、「おめでとう」などのお祝いの言葉をかけながら水を注ぎます。
その後は食事をしながら、会社スタッフ達としばし歓談です。
食事は中華系タイ料理な感じで、あまり辛くなく、優しいお味のお料理でした。ちょっと食べ掛け写真でごめんなさい。
しばらくすると、突然、「たきんにょさん、会場に来て下さーい!」とお呼び出しが掛かりました。
「えっ?なになに?挨拶とかさせられるの?聞いてないよー!準備もしてないよー!!」
ドキドキしながら会場の中央に行くと、紐結びの儀式をするとの事です。
新郎新婦の二人が簡単に離れないようにとの思いを込め、二人の手首にそれぞれ白いひもを巻き結びます。
初めての経験だし、周りも注目してるし、緊張でやや指が震え気味でしたが、なんとか二人にそれぞれ紐を巻いてあげられました。
ちなみにこの巻かれた紐は、儀式の後に、はさみを使わずに二人の手作業で丁寧にほどいて行くらしいです。これには、今後の生活で夫婦がどんな困難にも忍耐をもって問題を解決し、そしてお互いを傷付けないようにと言う意味が込められているとの事、それぞれの儀式には意味があるんですね。日本には無い文化で、大変興味深く、おもしろいです。
その後、また自分の席に戻り、会社スタッフ達としばしの歓談タイム。
しばらくすると、新郎新婦が会場の各席への挨拶回りを始めました。遠くの席で見え隠れしてます。
そして我々の席にも来て、記念撮影して、解散。
非常に貴重な体験をさせてもらった結婚式でした。そしてお二人お幸せに。。。
タイの結婚式に参加する時の服装やご祝儀
最後におまけで、タイの結婚式に参加する時のマナーについて、ちょっぴり書いておきます。
①服装について
まずタイでは、黒は「死」、赤は「血」をイメージし、結婚式のような華やかな場ではこれらの色はあまり好まれません。その為、黒のジャケットや赤のドレスは控えた方が無難です。と言いながら、会社スタッフの服装は真っ赤でしたが。。。中華系だと赤はお祝いの色ですし、家柄によりOKな場合もあるみたいです。
一方、日本では参列する女性が白い服を着るのはタブーとされていますが、タイでは問題ありません。
また、タイでは結婚式などのイベントの際には、服装のテーマコンセプトやテーマカラーが設定されたりする事があります。事前に、テーマカラーがあるのか関係者に確認しておくと良いです。但し、絶対にテーマに従わないといけないと言う事ではないです。
尚、テーマの指定が無い場合には、男性ならグレー系スーツに明るいカラーのネクタイ(ピンク系がおすすめ)、女性なら薄いピンク系やベージュ系などの明るい色のワンピースを選んでおけば無難かと思います。
②ご祝儀について
そして気になるご祝儀の金額ですが、以下が一般的のようです。
・友人や同僚:500〜1,000バーツ
・親しい友人:1,000〜2,000バーツ
・部下(上司の場合):3,000〜4,000バーツ
次にそのご祝儀を入れる袋ですが、実は招待状が入っていた封筒にお金を入れて渡すのが一般的です。日本人にとっては味気ない感じもしますが、確かに合理的ではありますよね。
尚、招待状の封筒が無い場合には、ピンク色の封筒にご祝儀を入れるのが一般的です。タイでは招待状の無い人でも、知り合いであれば式に参加出来るので。
しかし、我々日本人としては、折角なので日本式のご祝儀袋で渡すのも良いと思います。豪華な袋で渡せば、タイ人にとっては珍しく、喜んでもらえると思います。
ちなみに、ピンク封筒はタイのセブンイレブンで売ってます。
また、日本の祝儀袋はタイのダイソーでも売ってます。
最近のタイは、色んなものが簡単に手に入り、本当に便利な世の中になりました。
では、本日も読んでいただき、ありがとうございました。コープクンカップ。