【タイで旅行】夜空を埋め尽くすコムローイ(ランタン)、チェンマイのイーペン祭りで幻想的な光景を見て来たお話

タイで旅行
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サワディーカップ。タイ在住16年の「たきんにょ」です。

さて、今日もタイで旅行ネタ。だいぶ有名になってしまいましたが、年1回しか見れない、チェンマイの「コムローイ」を見て来た話をしてみようと思います。

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「コムローイ」と「イーペン」の意味とは?

バンコクから北に約700km、飛行機で1時間強の都市チェンマイで、年1回、夜空にランタンを飛ばすお祭りがあり、「コムローイ祭り」とか「イーペン祭り」とか呼ばれています。

チェンマイの地図

タイ全土では、毎年陰暦12月の満月の夜(現在の暦では10月-11月頃)に、「ローイクラトン祭り」というものがあり、川で灯篭を流します。タイ語で「ローイ」は浮く、「クラトン」はバナナの幹や葉などで作った灯籠です。

クラトン(川に浮かべる灯篭)

それがチェンマイでは、灯篭を川ではなく、空へ飛ばす幻想的なお祭りが毎年開催されています。

コムローイとは?

「ローイ」は先ほどの通り浮くと言う意味ですが、「コム」とは光の事です。ですので、光が浮くとの事で、空飛ぶランタンの事を指します。それを飛ばすお祭りとの事で「コムローイ祭り」と呼ばれる事があります。

イーペンとは?

一方、このお祭りは「イーペン祭り」と呼ばれる事もあります。「イー」とは古い言葉で旧暦12月の事を示し、「ペン」とは満月を意味するとの事です。よって、お祭りをする時期を示す言葉ですね。
と言う事で呼び名としては2つありますが、どちらでも覚えやすい方で良いのかなと思います。

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「イーペン祭り」は地元の人向けと外国人向け

以前は、イーペン祭りには、地元の人向けの「イーペンサンサーイ」外国人向けの「イーペンランナーインターナショナル」があり、別の日に開催されていました。

「イーペンサンサーイ」(地元の人向け)

「サンサーイ」とは、開催される場所であるサンサーイ地方の事です。
元々は1年の終わりにその年の農業の収穫や豊作を祝ってランタンを空に上げるお祭りを、サンサーイ地方でのみ行われていた為「サンサーイ祭り」と呼ばれていたそうです。また、ブッダへ感謝を届けるという意味も込められていたようで、ランタンの打ち上げが無事に終わると、苦難や厄も消え去って、厄払いの意味も兼ねているとの事です。そして現代でも仏教的な要素が強く、本来は功徳を積む為に、僧侶へ僧衣を寄進する仏法的な行事です。
ですので、この行事への参加費用と言うものは無く、入場は無料ですが、開催日も開催地も参加方法も、ギリギリまで発表されないので、参加するには難易度の高い行事となります。
尚、後述のインターナショナル版と比較し、飛ばされるランタンの数が多く、お経も本格的で、雰囲気が良いとの事で評判が高いです。

「イーペンランナーインターナショナル」(外国人向け)

一方、観光行事として始まったのが、「イーペンランナーインターナショナル」です。開催日は例年だと約半年前に発表され、座席スペース確保のチケット予約制のイベントです。チケット発売後は人気の為、早くに売り切れてしまうらしいです。旅行会社各社がツアーの為に押さえてしまうと言う事も要因としてありますが。
基本的には観光客向けのイベントであり、屋台も多く並び、各種催し物もあり、楽しいお祭り感覚のイベントとなります。

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地元の人向け「イーペンサンサーイ」を見て来た話

私が見に行ったのは、地元の人向けの「イーペンサンサーイ」です。その時も日程がギリギリまで決まらず、結局、チェンマイまでの飛行機とホテルを予約したのは、開催の2週間前でした。そして会場への往復には、地元のツアー会社を利用して行って来ました。

「イーペンサンサーイ」の会場

開催場所はチェンマイ市内から北に約20km、車で40分くらいの「トゥドンカサタ-ンラーンナー」と言う寺院の広場です。

会場の地図

私はツアー会社が手配した車で往復しましたが、自力で行くとなるとかなり難易度が高そうです。一番はソンテウと言う、トラックの荷台に人が乗る乗合タクシーを、交渉してチャーターする事です。但し、渋滞で込み合う為に行きたがらないし、行くとしてもかなり割高になると思われます。そして帰りの時間まで待っていてくれれば良いですが、それがダメだった場合、帰りの車を確保するのがかなり難しいと思います。
あとは、自分でバイクを借りて運転して行くかですが、夜間に知らない道を通るのは危ないと思います。
結局のところ、ツアー会社手配の車が正解かと思います。

コムローイイベントの様子

さて、ランタンを飛ばす時間は20時頃なのですが、会場までの混雑と、仏教儀式が18時頃から始まるとの事で、早めの17時過ぎには会場入りとなりました。
寺院の建物と、外に金色の仏像のドームがありますが、あとはだだっ広い芝生の広場です。椅子などなく、みんな地べたに座って待機です。

会場

18時頃になると、たくさんの僧侶が会場入りして来て、仏像ドームの前で読経が始まりました。なんとも神秘的で厳かな雰囲気になって来ました。

読経風景

そして20時前、会場アナウンスでみんな一斉にランタンの火をつけ始めました。

ランタンに点火

そして一斉に上げる合図を待ちます。気が早いのか、誤って手を放してしまったのか、フライングで先にチョロチョロと上がり始めましたが、私の周りの人達は合図までじっと我慢です。

合図まで我慢

そして会場アナウンスのカウントダウンで一斉放出です!!

一斉放出
コムローイ
夜空に多数のコムローイ

写真だけだとなかなか伝わりにくいと思うので、ちょっとだけ臨場感を味わってもらう為、動画も載せてみます。携帯で見る場合にはうまく再生できないかもしれません。その時はごめんなさい。

いかがでしたでしょうか?この幻想的な光景、是非一度見に行きたいと思いませんか?

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最近は観光向けのみの開催

最近の情報では、現在は地元の人向けの「イーペンサンサーイ」自体は無くなってしまい、「イーペンランナーインターナショナル」に統合されて有料のイベントとなったようです。だた、仏教団体がそのまま主催のようですので、僧侶が登場しての仏教イベント形式のようです。
一方、仏教団体とは無関係な事業者によるイベント「イーペンメーリム」が2017年より始まったとの事です。こちらは仏教色が無く、楽しいお祭り感覚のイベントだそうです。尚、規模的にはこの「イーペンメーリム」が「イーペンランナーインターナショナル」を上回っているそうです。

このブログを書いている2020年6月現在の情報としては、2020年のコムローイイベントの開催は「10月31日(土)に決定」したそうです。ツアー会社も募集を始めていますので、行ってみたい方、是非ツアー会社に問い合わせしてみて下さい。

では、本日も読んでいただき、ありがとうございました。コープクンカップ。

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