サワディーカップ。タイ在住17年の「たきんにょ」です。
タイの入出国の際に、必ず通るのがイミグレ(入出国審査)ですが、日によっては大行列ができていますよね。
その列で立って待つことに、イライラする人も多いのではないでしょうか。
しかし、実は私、いつも優先レーンを利用させてもらっており、毎回快適に通過しています。
でも、ビジネスクラス利用なんて、そんな高級なご身分ではなく、エコノミークラス利用での話です。
その理由は。。。「BOI企業に勤務しているから」です。
タイでBOI企業に勤めている人は、スワンナプーム空港の優先レーン「ファーストトラック」が使えるんです!!
【BOI企業とは】
タイには「BOI(Board of Investment、投資委員会)」と言う政府機関があり、タイ国として是非、外国人に投資してもらいたいビジネスを奨励する制度があります。このBOIの認可を得られると、規制されている色々な事が免除されたり、税制面での優遇があったり、外国人のVISA取得が優遇されたりと、色々な恩典がもらえます。
「ファーストトラック」を利用するためには、BOIに事前に申請して、通行手形(A4資料)を発行してもらう必要があります。
その申請から資料入手まで、BOIのWebサイトでできます。
今日は、その資料入手方法をご紹介したいと思います。
BOI企業にお勤めの方、是非、手続きをして、通行手形を手に入れておきましょう。
尚、その通行手形は回収されないので、何度でも使えます。
行きも帰りも、ファーストトラックの通行手形を使って、快適にタイのイミグレを通過しましょう!!
優先レーン「ファーストトラック」とは
スワンナプーム空港には、一般のエコノミークラスの乗客とは別に、優先レーン「ファーストトラック」があります。
利用できる人は限られており、あまり長くは列に並ばず、素早く快適にイミグレ(入出国審査)を通過することができます。
「ファーストトラック」を利用できる人は、以下に挙げる人達です。
ファーストクラス/ビジネスクラスの乗客
身体障害のある方
幼児
妊婦
BOI認可企業勤務者
ABTC(APECカード保有者)
タイエリートカード保有者
仏教僧侶
70歳以上のタイ国民
外交官/オフィシャルパスポート保有者
航空会社の乗務員
タイスマートビザ保有者(高度技術専門家、投資家など)
そして、その優先レーン「ファーストトラック」の入り口は、一般とは別にあります。
これはタイを出国する際の、スワンナプーム空港の写真です。
一般の乗客はエスカレーターを登って、イミグレ(入出国審査)に向かいます。
しかし優先レーン「ファーストトラック」は、エスカレーターは登らず、エスカレーターの下にあります。
「ファーストトラック」を利用する際には、間違ってエスカレーターに乗らないように注意しましょう。
BOI発行の通行手形の入手方法
1)BOIシステムへのログイン
BOI発行の通行手形を入手するには、Web上のシステムで申請を行います。
そのBOIのシステムは「Single Window」と言う名称で、こちらになります。
利用には、ログインIDとパスワードでログインが必要になります。
既にログインIDとパスワードがわかっている方は、そのままログインして下さい。
もしログインIDとパスワードがわからない場合には、上の写真の緑丸部分をクリックして下さい。
するとEメール情報を入れる画面が出てきます。
赤線部分に、BOIに登録しているEメールアドレスを入力し、赤丸部分をクリックして下さい。
すると、BOIからEメールが届きます。
BOIからのメールには、システムへのログインIDとパスワードが書かれています。
その情報を使って、システムでログインします。
ログインIDとパスワードを入力し、赤丸部分をクリックすると、以下のホーム画面となります。
左上に「TH」とあり、「EN」(英語)との切り替えができるように見えますが。。。
本システムはタイ語しか出ません。。。残念です。
2)空港ファーストトラックの通行手形申請
ホーム画面のメニューの中から、左から3番目の赤丸部分をクリックします。
すると、以下の画面が表示されます。
その画面を下にスクロールして行き、「7.1」の項目を選択します。
すると、BOIに登録されている、認可事業の一覧が出てきます。
私の会社は「ITC(国際貿易センター)」の事業認可のみを得ているので、1項目だけしか出てきません。
もし複数の事業が出てくる場合には、ご自身が登録されている事業を選択しましょう。
上の画面のリストの左端の小さな赤丸部分にチェックを入れ、右下の赤枠部分をクリックします。
すると、登録されている人名リストが出てきます。
私の会社は、日本人1名の会社なので、1項目だけしか出てきません。
上の画面で、ご自身の名前の行で、左端の小さな赤丸部分にチェックを入れ、右下の赤枠部分をクリックします。
これで、システムでの申請手続きは終了です。
その後、しばらくすると、BOIより受付状況のメールが届きます。
繰り返しになりますが、以下ご注意下さい。
メールの内容には、緑色文字のように、3つのステータスの日時が書かれています。
そして、赤色文字の部分で、「อนุมัติ(承認)」となっていれば、次のステップで資料を入手できます。
尚、以前はメールに資料が添付されていたのですが、現在は添付されておらず、システムにログインして、ダウンロード入手する必要があります。
3)通行手形をシステムからダウンロード入手
通行手形の入手には、システムからダウンロードが必要です。
システムにログインし、ホーム画面のメニューの中から、左から2番目の緑枠部分をクリックします。
すると、以下の画面が表示されます。
画面下の方に、承認されて、ダウンロード可能な資料の一覧が出ています。
承認された通行手形の行を見つけます。
赤線部分の、受付番号もしくは「(0ut-In)」が書かれているものを探すと見つけやすいです。
その行の右端の赤丸部分の記号をクリックすると、PDF文書がポップアップで出てきます。
それを保存して、印刷しましょう。
ここで、ポップアップが出てこない場合があります。
それは、お使いのブラウザの設定が原因である可能性が高いです。
ポップアップのブロックがされている場合、その設定を変更する必要があります。
私が使っているブラウザ「Microsoft Edge」での設定変更方法を、ご参考までご紹介します。
【ポップアップブロックの設定変更方法】※Microsoft Edgeの場合
ブラウザを開き、右上部分①をクリックし、出てきたメニューの中から②「設定」をクリックします。
その後、左端に出てくるメニューから、③「Cookieとサイトのアクセス許可」をクリックします。
上の画面は、③をクリックした後の画面です。
その画面を下にスクロールして行くと、④「ポップアップとリダイレクト」と言う項目があるので、そこをクリックします。
すると、以下の画面が出てくるので、⑤「ブロック(推奨)」をクリックして、「白抜きマーク」にします。
その設定が完了したら、BOIシステムで資料のダウンロードを試してみて下さい。
尚、「ブロック(推奨)」設定は、BOIシステムでのダウンロードが完了したら、また元の「青色マーク」に設定を戻しましょう。忘れがちなので、お気を付け下さい。
BOI通行手形の実際の使い方
手に入れた通行手形は、以下のように、A4用紙で2枚の資料となります。
さて、無事に通行手形を手に入れた後、実際に空港で使う場面をご紹介します。
スワンナプーム空港の「ファーストトラック」の入り口には、関所の門番が数人、立っています。
ここでパスポートと航空券と共に、通行手形を門番に見せます。
たいていの門番は見慣れてない資料だと思うので、併せて「BOI」と声を出して告げましょう。
暇な門番がワラワラと寄って来る場合もありますが、気にせず、堂々としていましょう。
無事に関所を抜けられるはずです。
尚、中に入った後のイミグレ担当官の窓口では、通行手形は求められることはあまりないです。
でも、もし求められたら、出しましょう。
そして、資料は、ちゃんと返してもらい、回収しましょう。(つい忘れがち)
まぁ、回収し忘れても、また印刷すれば良いだけの話ですが。
海外からスワンナプーム空港に到着した際にも、同じように「ファーストトラック」が利用できます。
一般用の入り口を通り過ぎて、免税店や到着VISA発行窓口の先に「ファーストトラック」の入り口があります。
一般用の大きな入り口には行かないように気を付けましょう。
そこの関所でも、先ほどと同じ手順を踏めば、「ファーストトラック」が利用できます。
まとめ
タイの入出国の際に、必ず通るのがイミグレ(入出国審査)ですが、日によっては大行列ができています。
その列で立って待つことに、イライラする人も多いかと思います。
しかし、一般とは別の場所に、優先レーン「ファーストトラック」があり、そこでは快適にイミグレを通過できます。
実は、エコノミークラス利用でも、BOI企業に勤務していれば「ファーストトラック」を利用できます。
その「ファーストトラック」利用のために必要な資料の入手方法や、実際の使い方をご紹介しました。
BOI企業にお勤めの方、是非、手続きをして、通行手形を手に入れておきましょう。
そして、行きも帰りも、ファーストトラックの通行手形を使って、快適にタイのイミグレを通過しましょう!!
本日も読んでいただき、ありがとうございました。コープクンカップ。